炎症性腸疾患(IBD)外来 開設のお知らせ
順天堂越谷病院 炎症性腸疾患(IBD)外来 開設のお知らせ
消化器内科 教授 澁谷智義
このたび順天堂越谷病院では、潰瘍性大腸炎(UC)やクローン病(CD)などの炎症性腸疾患(IBD)を専門的に診療する外来を開設いたしました。
私はこれまで順天堂医院(本郷)で IBD 診療と内視鏡医療、先端治療の臨床研究に従事してまいりました。この経験を活かし、越谷地域で高度なIBD専門医療を継続的に受けられる体制を整えてまいります。
・外来日(IBD専門外来)
水曜日 午後
土曜日 午前(2026年1月より開始)
平日来院が難しい方にも受診いただけるよう、土曜午前の外来を設置しております。
※診療は 予約患者さんを優先 して行います。
・炎症性腸疾患(IBD)とは?
IBD は免疫の異常により腸に炎症を繰り返す疾患で、代表的なものに潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD) があります。
腹痛・血便・下痢などの症状を呈し、若い世代に多く、長期にわたる継続的な治療管理が必要です。
近年は治療が大きく進歩し、患者さんの生活の質を保ちながら病気と付き合える時代となりました。
そのためには、病状に合わせた治療選択と内視鏡による評価を継続して行うことが重要です。
・当院 IBD 外来の特徴
1. IBD 専門医による診療
順天堂医院での経験をもとに、IBD 特有の病状変化を見極め、患者さん一人ひとりに最適な治療を提案します。
2. 最新の治療選択肢に対応
生物学的製剤、JAK阻害薬、S1Pモジュレーターなど、近年多様化している治療の中から、エビデンスに基づき適切に選択します。
※ 血球成分除去療法は当院では実施していません。必要時は順天堂医院とも連携して対応いたします。)
3. 内視鏡検査体制の充実
IBD診療に欠かせない大腸内視鏡・胃内視鏡を、病状や治療目的に合わせて丁寧に実施します。
4. 小腸病変の評価(カプセル内視鏡)は新病院開院後に開始予定
クローン病の診療に重要となる小腸評価について、現時点では順天堂医院と連携し、新病院開院後には当院での実施を予定しています。
5. 地域医療機関との連携を重視
紹介元の先生方との情報共有を丁寧に行い、地域で完結できるIBD診療体制を目指します。
以下のような方はご相談ください
血便・下痢・腹痛などの症状が続いている
潰瘍性大腸炎・クローン病と診断された
治療中だが症状が安定しない
他院での治療方針について専門的な意見を聞きたい
若い世代で症状が繰り返し、生活・学業・仕事に支障がある
セカンドオピニオンにも対応しております。お気軽にご相談ください。
IBD でお困りの患者さんへ
「専門医に一度相談してみたい」「今の治療が合っているのか知りたい」
そのような思いのある方は、ぜひ当院 IBD 外来をご利用ください。
越谷地域の皆さまに、
“安心して長く通える IBD 専門外来” を提供できるよう、丁寧な診療を心がけてまいります。

