お知らせ
科のご紹介
平成15年、全人的医療と地域に根差した総合病院を目指し一般科診療が開始されました。
全人的医療とは、特定の身体部位や疾患だけを診るのでなく、患者さんの心理や社会的側面なども考慮し医療を行うことで、私たちはその人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行っています。
現在、一般科の診療は、メンタルクリニック入院・通院中の患者さんと、この地域住んでいらっしゃる方を対象とした外来診療が行われています。外来診療は、内科として、内科一般、膠原病・リウマチ、消化器、腎・高血圧、循環器、呼吸器、糖尿病・内分泌が御茶ノ水順天堂医院からの応援を得て行われ、脳神経内科はパーキンソン病をはじめとする神経疾患や認知症の診療にあたり、皮膚科、そして平成30年からは整形外科が診療を行っています。
残念ながら、一般科の入院施設は無く、入院を必要とする患者さんの診療には制限がご不便をおかけしていますが、他の順天堂附属病院、関連病院と連携して対応しています。また、令和となり一般病床200床の新棟建設を計画しており、開棟の暁には病院機能が大幅に向上し皆様のお役に立てると確信しております。
診療実績
令和3年度 初診:635人 再診:27,590人
令和4年度 初診:612人 再診:28,500人
一般内科
内容 | 内科系症状を呈する初診、内科一般を診る外来です。 |
対応 疾患 |
急性上気道炎、肺炎、尿路感染症などの各種感染症、発熱、生活習慣病、体調不良など |
担当 医師 |
総合診療科医師 内科系医師 |
膠原病・リウマチ内科
内容 | 当外来は関節リウマチをはじめとする膠原病を診る外来です。 膠原病とは、免疫システムが自らの体の一部を誤って非自己(外敵)と考え反応し、結合組織(細胞間の物質)に慢性に炎症を起こし、関節痛、筋肉痛などの症状を引き起こす「自己免疫疾患」です。さらに、関節、筋肉だけでなく、体の重要な臓器(神経・脳、肺、腎臓、肝臓、膵臓、消化管等)にも障害をもたらす全身性の疾患です。よって、他の専門外来、メンタルクリニックと連携し診療にあたります。 また、当院で出来ないMRIなどの検査、外科的検査、入院加療は順天堂医院をはじめとする順天堂大学付属病院や関連病院と協力して行っています。 また、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ベーチェット病などの生物学的製剤の導入・治療もお受けいたします。 |
対応 疾患 (主なもの) |
関節リウマチ |
担当 医師 |
小林 茂人 木田 一成 野澤 和久 中嶋 志穂子 |
消化器・肝臓内科
担当医師:松山 秀二郎
腎・高血圧内科
担当医師:順天堂大学腎・高血圧内科からの派遣医師 交代制
循環器内科
担当医師:順天堂大学循環器内科からの派遣医師 交代制
呼吸器内科
担当医師:順天堂大学呼吸器内科からの派遣医師 交代制
糖尿病・内分泌内科
担当医師:順天堂大学糖尿病・内分泌内科からの派遣医師
病気の説明
専門外来・特殊外来
生物学的製剤
内容 | メトトレキサートの登場によって、関節リウマチの病気の経過(予後)は著明に改善されました。発症後、出来るだけ早期からメトトレキサートで治療することが重要であることが知られています。 しかし、一部の活動性の高い方は、生物学的製剤治療が必要です。この生物学的製剤治療によって、関節リウマチの病気の勢いを抑えた状態(寛解)となり、痛みが取れ日常生活(就労・家事など)が可能になります。 メトトレキサートとこの生物学的製剤の併用によって、手指の変形や骨の破壊の抑制や改善が認められます。また、寛解を維持することができれば、生物学的製剤の治療を中止に出来る方もいらっしゃいます。 生物学的製剤による導入と治療は全ての膠原病・リウマチ内科外来で行っています。 現在、月に約160名の関節リウマチ患者さんの治療を行っています。 ベーチェット病のぶどう膜炎には、近郊の大学病院の眼科と連携して生物学的製剤の治療を行っています。 乾癬性関節炎は皮膚科と連携した生物学的製剤の治療を行っています。 強直性脊椎炎の本邦の治験の時から関与しています。 RA以外の疾患は、ベーチェット病のぶどう膜炎15名、強直性脊椎炎9名、若年性特発性関節炎1名、乾癬性関節炎5名に生物学的製剤治療を行っています。 |
診察日 |
【完全予約制】 |
担当 | 全ての膠原病・リウマチ内科外来 |
強直性脊椎炎(AS)外来
内容 | 強直性脊椎炎(AS)は、40歳以下の若い方が発症し、脊椎と仙腸関節の炎症が起こり、「炎症性背部痛」の症状が出現します。 メトトレキサートは、仙腸関節炎・脊椎炎には有効であると証拠はなく、生物学的製剤治療が必要になります。線維筋痛症の方が誤って診断されることが多くあります(リウマチ 31:206-211,1991)。正しい理解が必要です。 「日本AS友の会」のHP、「ASWeb」http://www5b.biglobe.ne.jp/asweb/index.htmlを御参照下さい。 日本では、2010年にASに対する生物学的製剤2剤の治療が承認されました。 御茶ノ水の順天堂医院の整形外科・スポーツ診療科AS診(井上 久 講師)および膠原病・リウマチ内科の脊椎関節炎外来(多田久里守 医師)とその他数名の医師(順天堂AS研究グループ)と定期にカンファレンスを開催して密な連携を行っております。 |
診察日 |
【完全予約制】 |
担当 | 小林 茂人 |
扁桃炎に伴う反応性関節炎外来
内容 | 扁桃炎に伴う反応性関節炎があります。 外国ではPoststeptococcal reactive arthritis(PSRA)と呼ばれていますが、レンサ球菌以外の微生物の扁桃感染によって関節炎が起こります。古くは七川歓次先生らによって「亜急性関節リウマチ」と呼ばれた疾患です(臨整外2:19,1967)。 リウマチ因子陰性で、膝、足などの大関節に関節炎が起こり、アキレス腱などの付着部炎も認めます。軽症の方は、抗生剤、非ステロイド系抗炎症剤によって完治します。 慢性に経過する方は、多くは埋没扁桃があり、理解と経験のある耳鼻科医によって扁桃摘出術を施行して頂くと完治することを経験しています(Otolaryngol, 523: 206-211, 1996)。掌蹠膿疱症性関節炎の方の扁桃摘出の効果も経験しています。 |
診察日 |
【完全予約制】 |
担当 | 小林 茂人 |
スタッフ紹介
木田 一成
院長補佐
内科科長
総合診療科先任准教授
平成元年 順天堂大学医学部卒業
リウマチ・膠原病内科、内科一般、アフェレシス
日本内科学会認定医
日本リウマチ学会専門医
日本リウマチ財団登録医
日本アフェレシス学会専門医
野澤 和久
感染症対策委員会委員長
先任准教授
平成4年 順天堂大学医学部卒業
専門 リウマチ・膠原病内科
日本内科学会認定内科医
日本内科学会指導医、専門医
日本リウマチ学会専門医
日本リウマチ学会指導医
松山 秀二郎
内視鏡室室長 安全衛生管理室室長
総合診療科准教授
平成4年 順天堂大学医学部卒業
消化器疾患、肝臓病
日本内科学会認定医
日本消化器病学会指導医・専門医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
中嶋 志穂子
膠原病リウマチ内科助教
平成20年 順天堂大学医学部卒業
リウマチ・膠原病内科、内科一般
総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医・指導医
日本医師会認定産業医
外来担当表
休診・代診のお知らせ
2024年4月1日 更新