診療科

メンタルクリニック

近年、様々な悩みや不安、ストレスなどによってこころや体の不調をきたし、うつ病をはじめとする精神疾患を患う人が増えています。当院のメンタルクリニックでは、うつ病や統合失調症、パニック障害や社交不安障害などの不安障害、自閉症スペクトラム障害やADHDなどの発達障害、睡眠障害や摂食障害、薬物やアルコールへの依存症、そしてアルツハイマー病などの認知症など、さまざまな精神疾患の診療をおこなっており、パニック障害や老年期うつ病などの専門外来も開設しています。また、必要に応じて社会復帰へのリハビリテーションとして、デイケアやショートケア、作業療法を実施しています。

当院には開放病棟、閉鎖病棟合わせて226床の精神科病棟があり、重症の急性期患者さんや、一般的な治療で改善しない難治性の患者さんに対する入院治療をおこなっています(修正型電気けいれん療法やクロザピン治療など)。また軽症患者さんに対する療養環境の提供を目的とした入院や、短期間の休養のためのレスパイト入院などにも応じています。

当院のメンタルクリニックには精神保健指定や精神科専門医をはじめ、さまざまな分野の専門医が在籍しており、また年間延べ8万人を超える外来患者数と年間500人を超える新入院患者数という診療実績があります。こうした大学病院ならではの専門的な知識と豊富な臨床経験によって地域の精神科医療の中核病院のひとつとなっています。

一般科(内科、脳神経内科、皮膚科、整形外科)

平成15年、全人的医療と地域に根差した総合病院を目指し一般科診療が開始されました。
全人的医療とは、特定の身体部位や疾患だけを診るのでなく、患者さんの心理や社会的側面なども考慮し医療を行うことで、私たちはその人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行っています。

現在、一般科の診療は、メンタルクリニック入院・通院中の患者さんと、この地域住んでいらっしゃる方を対象とした外来診療が行われています。外来診療は、内科として、内科一般、膠原病・リウマチ、消化器、腎・高血圧、循環器、呼吸器、糖尿病・内分泌が御茶ノ水順天堂医院からの応援を得て行われ、脳神経内科はパーキンソン病をはじめとする神経疾患や認知症の診療にあたり、皮膚科、そして平成30年からは整形外科が診療を行っています。

残念ながら、一般科の入院施設は無く、入院を必要とする患者さんの診療には制限がご不便をおかけしていますが、他の順天堂附属病院、関連病院と連携して対応しています。また、令和となり一般病床200床の新棟建設を計画しており、開棟の暁には病院機能が大幅に向上し皆様のお役に立てると確信しております。

診療支援部門