認定・専門看護師の紹介

精神看護専門看護師

私は、病棟に所属しながらCNS活動をしています。患者さんは精神的な困難のみならず、身体的な疾患を有する方もいます。その際には、リエゾンの知識を用いて介入をしています。
CNS活動をする際、私が大切にしていることは「専門家同士の協働」です。お互いのベストを尽くしながら、よりよいケアが実践できることを目指しています。患者さんのために、そして患者さんを支えているスタッフのお役に立てるよう、日々精進していきたいと考えています。


精神認定看護師

生きづらさを強みに変えて
私は、あるご家族にお会いしたことがきっかけで家族支援の必要性を感じるようになりました。
そのご家族は調子を崩された患者様を前に途方に暮れ、行き先の見えない不安を抱えていらっしゃいました。
私は、患者様ご本人だけではなく患者様とご家族と共に本来の自分を取り戻し、自分らしい生活を送れるようリカバリー(回復)のお手伝いをさせて頂きたいと考えております。
現在は様々な形で地域や病院、社会全体で支援があります。生きづらさを強みに変えることもできると思います。ぜひ私達にご相談ください。


認知症看護認定看護師

認知症になっても安心して過ごせる環境を
個人差はあるものの、加齢や認知症になることで自分が置かれている状況が理解しにくくなったり、思いが伝えづらくなります。そのため、高齢であったり認知症がある方は、不安を抱いたり混乱しやすい中で毎日を過ごしています。人は誰しもそれまで生きてきた生活背景や、大切にしているものは同じではありませんし、認知症のある方の対応も顔かたちが違うように千差万別です。認知症のある方が今どんなことを感じ、困りごとは何か、何をしているとき、どんな話をしているときが穏やかに過ごせるのかを考え、様々な角度でアンテナを高くして看護をしています。ちょっとした工夫で困りごとが解消できたり軽減できたときや、誇らしげに大切なことを語る一面を見ることができた場面に立ち会えたときは、とてもうれしくなります。認知症のある方が安心して過ごせるやさしい看護を、病棟のチームで、院内の多職種で、そして地域へと活動を広げていきたいと考えています。


摂食・嚥下障害看護認定看護師

「口からおいしく食べる」をモットーに、資格取得後8年間、院内・院外で活動しております。患者さんとの関わりをとおして、口から食べることの威力を知り、これに勝る治療法はないのではないかとさえ思っています。
高齢者人口の増加に伴い、今後摂食・嚥下障害患者さんはますます増加すると思われます。
当院の入院・外来患者さんだけでなく、地域の方々の「口からおいしく食べる」を支援するため、今後も越谷病院スタッフとともに活動を続けていきたいと思います。


感染管理認定看護師

感染管理認定看護師は、患者のみならず、あらゆる人々に対して医療関連感染の予防と管理を行うことが主な役割です。また、最新のエビデンスに基づいた知識を広めることも重要な役割の1つです。活動内容は、インフェクションコントロールチーム内での活動や、院内の感染に関する相談を受け、感染防止対策を職員と共に実施し、評価・フィードバックすることなどです。また、医師や薬剤師、検査技師などと連携し、院内にとどまらず順天堂6病院、地域の病院と連携、協働することで、安全な医療環境が提供出来るよう努めていきたいと考えています。


精神科では、治療の一環として外出・外泊があり、感染症が病棟内に持ち込まれるリスクがあります。また精神疾患を患った患者さまには、自己衛生管理や症状の表出、検査・治療への協力が困難なこともあります。そして院内には共有スペースも多く、感染症が拡大しやすい環境にあります。私は精神科での感染対策の難しさ実感したため、専門的な知識をもって問題を解決できるように、感染管理認定看護師の資格を取得しました。患者さまとそのご家族、見舞客、訪問者、職員など病院にかかわるすべての人々を、院内感染から守り、安全で質の高い医療サービスを提供できるように活動しています。


認知症看護認定看護師

認知症者は自分の思いを上手く伝える事が難しく「できないこと」が意識されやすい現状があります。しかし「できること」を知り「困りごと」を支えることで、住み慣れた地域での暮らしは継続できると考えています。社会との共生には、認知症者とご家族に対して周囲の支えが必要です。まずは寄り添い「できること」が継続していける支援を行います。そして、認知症者とご家族の安心した生活に向けて、今の「困りごと」は何かを知り、認知症看護の視点から地域との架け橋となって行きたいと考えています。


認定看護管理者

認定看護管理者とは、患者・家族や地域住民に対して質の高い看護サービスを提供できるよう組織を改革し、発展させる看護師のことです。
当院では2026年の病院機能の変化に対応すべく、看護職の教育体制の整備、働く環境の調整、職種間の協力、安心・安全な医療の提供、地域病院との連携等、さまざまな課題があります。変化する医療情勢の中で看護職をサポートし、患者さんにより良い看護サービスを提供することが私の認定看護管理者としての役割と考えています。

2024年11月8日 更新